概要

概要

社会の高齢化、病院機能の明確化から、円滑な早期退院を目指した退院支援や地域との医療連携は、大学病院において欠かすことのできない機能になってきました。医療連携室などの退院支援関連部署の設置は全国の国立大学病院に急速に広がったものの、これらの部門における大学病院間の連絡は乏しく、情報の交換やその共有、ネットワークの形成を求める声が高まってきました。そこで、全国組織を立ち上げて当部門における業務の改善、向上、効率化を図ることを目的に、全国国立大学病院による連絡協議会を立ち上げることになりました。


平成15年夏、「国立大学医療連携・退院支援関連部門連絡協議会」は発足し、第一回連絡協議会が東京大学医学部附属病院において開催されました。全国の国立大学病院から100名を上回るスタッフが参加し、また、文部科学省高等教育局医学教育課からも応援、支援をいただき、今後の活動に向けて力強い第一歩を歩み始めました。


翌年4月には、国立大学病院は法人化により、歴史的な変革の時期を迎え、国立大学法人として、かつてない厳しい病院運営、病院経営に直面することになりました。患者さんへの適切で充分な医療サービスの提供がこれまで以上に求められ、当部門の役割やその重要性もますます高まってきました。


本連絡協議会の活動が当部門の今後の更なる発展に繋がり、また、広く医療社会に貢献するものになるよう望んで止みません。

平成18年4月
東京大学医学部附属病院
地域医療連携部